
院長 田中の人生
4人兄弟の長男として、在日韓国人の家庭に生まれました。
小学生時代の記憶は、正直ほとんどありません。
学生時代はというと、旅行・パチンコ・夜遊びに明け暮れ、結局大学は中退。
その後、中国や韓国をふらふらと渡り歩き、数年後に日本へ帰国。
しかし、親に家へ入れてもらえず、しばらくはお寺で生活していました。
ようやく実家に戻れたあと、就職活動を始め、26歳で営業マンに。
仕事は順調で、「やっとまともな人間になれた」と思った矢先――
高校時代から抱えていた腰痛が、急激に悪化しました。
立つ・座る・歩く・寝る。
人間が生きるうえで欠かせない動作、すべてができなくなりました。
病院、整体院、鍼灸院……あらゆる治療を受けても、まったく改善しない。
「もう、人生終わったな」と本気で思っていました。
そんなとき、一人の治療家に出会いました。
この方が、僕にとって最初の師匠になります。
たった5~6回の施術で、あれほど苦しんだ腰痛が改善したのです。
技術も人間性も素晴らしい方で、心から尊敬しました。
「この人みたいになりたい」と思い、治療家の道を志しました。
あれから17年。
ろくでなしだった僕でも、支えてくれた仲間や患者さんのおかげで、
今日まで治療家を続けることができています。
本当に、感謝しかありません。
17年前の自分を思い返すたび、
「人生って、本当にどうなるかわからないもんだな」としみじみ感じます。
これだけ長く続いたものは、治療家だけです。
今でも嫌なことは続かない性分ですが、
治療家という仕事は心から好きだと、自信を持って言えます。
もはや、趣味の延長のような感覚で――
楽しく、時には悩みながらも、日々精進しています。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
最後にひとつだけ。
僕は「先生」ではありません。
どうか気軽に、「田中さん」と呼んでください。